人を救う仕事をする人々を支援する

BDは、医療従事者を身近な災害から守るために策定された、EUの新しい施策に貢献しています。
一人の患者が入院したとします。その患者がHIVやB型肝炎、C型肝炎など40種類もの感染症のうちいずれかに感染しているかどうか、看護師が初回の診察で見極めるのは不可能です。針刺し損傷にはこのようなリスクがつきものです。EUでは、毎年100万件以上の針刺し損傷が発生しており1、ヨーロッパの医療現場で健康と安全性に関わる最も深刻な脅威の一つとされています。しかし、過少報告のために発生率は低くなっています。

しかしこれからは、こうした何千人もの医療従事者が静脈穿刺や注射を行うとき、または医療廃棄物を扱うときに、以前より安全だと実感できるようになります。2010年、新しいEU指令が欧州閣僚理事会によって採択され、さらに2013年5月には欧州委員会で法案として可決されたことにより、医療機関は最も安全な作業環境を整えるための総合的な施策を導入するよう義務付けられたのです。
今やEU中の施設では、鋭利器材による損傷のリスクを特定して評価し、職員に適切な訓練を実施し、安全性に配慮して設計された医療機器を採用することが義務付けられています。このような医療機器(例えば、BDが開発した製品)を使うことで、針刺し損傷の80%以上を予防できることが独自機関による調査で示されています2

この指令が採択されて以来、臨床現場の安全性という分野の先駆者であるBDは、EUの医療制度に対して以下の点についてガイダンスを提供しています。
  • 針刺し損傷リスクの評価および安全手順に関する助言
  • トレーニングの実施および情報提供
  • インシデントの報告および追跡調査の実施

このような安全への取り組みにより、医療制度に対する経済的負担が軽減される可能性があります。
針刺し損傷による感染症に対する緊急処置、労働損失、長期治療にかかる年間費用は、フランスで600万ユーロ、イングランドとウェールズで3億ポンド3、米国で1億8850万ドル4に登ると見積もられています。

BDのMarket Development for Healthcare Worker SafetyのDirectorである、Fiona Garinによると、「針刺し損傷の発生を減らすために、お互いに協力して取り組もうという機運は高まっています。わたしたちの部門は、この取り組みによって、臨床現場が医療従事者にとってより安全な場所となり、さらに彼らが患者さんの治療に一層自信が持てるようになることを目指しています。」