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BD センシ・ディスク™阻止円測定ガイドライン

薬剤感受性試験用(Kirby-Bauer法)
BD センシ・ディスク™の阻止円計測法は、ノギス・定規等の測定用具を用い、下記の方法に沿って実施してください。その結果の解釈に関しては、CLSII1)(旧NCCLS米国臨床検査標準委員会)のPerformance Standards for Antimicrobial Disks Susceptibility Testに従ってください。

CLSI: Clinical and Laboratory Standards Institute
NCCLS: National committee for Clinical Laboratory Standard

1)CLSI, 2005, M100-S15, Performance Standards for Antimicrobial Susceptibility Test
写真1
写真1
写真2
写真2
1.平板培地を裏側にし、反射光を用いプレートの裏側より完全阻止円(※)を計測します。但し、血液寒天培地は、表面より計測します。(写真1)


※完全阻止円とは、肉眼的に判別できる発育と発育阻止の境界を指し、菌膜のような部分は発育とはみなしません。




注)<i>Staphyococci</i> の場合、MRSAが疑われる為に透過光により計測します。(写真2)
写真a-d
2. ディスク周辺に形成された阻止円をmm単位で測定します。(写真a) a) 測定値は、四捨五入します。 b) 菌膜は無視します。(菌発育とはみなしません)(写真b) c) 菌として確認でき、なおかつ円型として認識できるところで測定します。

阻止円直径の測定上の注意

1. ブドウ球菌の場合、24時間培養しオキサシリンディスクの周辺のわずかな発育を観察し計測します。
2. プロテウス属の遊走は、見かけ上の発育として無視します。(写真c)
3. サルファ剤系ディスクでは、阻止円内に薄い発育が観察されますが、これは培地中の拮抗物質によるためなので無視します。
4. ホスホマイシンの場合、二重阻止帯となることがありますが、内側を測定します。
  尚、ホスホマイシンの感受性検査2) は、CLSIでは承認していません。
5. 判断に困るような結果を得た場合には、操作上の問題や菌の特性などいろいろな原因が考えられますので、もとの菌を継代した上、再試験を行うことが基本です。時間的余裕が無い場合は、阻止円径の最も小さいと判断されるところを測定値とし、臨床的な影響を最小限にします。
6. 阻止円内にコロニーがある場合は、再検査してください。(写真d)
可能性:コンタミネーション(コロニーの違いを確認)
     耐性菌(誘導耐性)
7. 阻止帯の形成は、接種菌量、培地表面水分、培地の種類等によって変動しますので、一様ではありません。


2) Traub, W.H., and M.Spohr. 1983. Fosfomycin : Interpretation of Inhibition Zone Obtained with the Bauer-Kirby Agar Disk Diffusion Susceptibility Test. Chemotherapy 29:208-121