中国でのインシュリン療法の改善を支援

大半の人にとって、医療とは、病を負う患者と、それを治療する医療従事者たちの、個人的な体験によるものとみられています。 しかし、医療経済成果研究 (HEOR) 専門家たちにとって、医療体験は、一国を動かし得るものです。 BDは、エビデンスに裏付けされた医療を実践する優れたヘルスケアコミュニティを目指し、高度なトレーニングを受けた社員のネットワークを活用しています。

注射技術を実習している糖尿病患者。
注射技術を実習している糖尿病患者。
そのような活動の1つが中華人民共和国で展開されています。 2年以上前、メディカルアフェアーズ、マーケティング、パブリックポリシー、ガバメントリレーションからなる部門横断型のBDチームが集結し、中国におけるペンニードル市場へのアクセスを加速させる戦略を策定しました。 この目標を達成するには、ペンニードルの診療報酬の方針を見直し、調整する必要がありました。

インシュリンペンを準備。
インシュリンペンを準備。
エビデンスに基づいた議論を進めようと、グループは国、州、市レベルの診療報酬に関わるステークホルダーを対象とした対外向けコミュニケーションツールを作成しました。 中国のBDも、部門横断的な共同研究をさらに高めようと地域のHEORリーダーに投資しました。 当チームは、脂肪硬結(インシュリン皮下注射を同じ部位に何度も打ち続けることで、余分な脂肪が堆積して生じる皮下の塊を指す症状)の臨床的・経済的負担に焦点を当てた、初のクリニカルHEORスタディなど、メディカルアフェアーズと新たな共同研究を開始しました。 このような活動により、インシュリン注射のタイミングや治療を完結すること、注射部位のローテーションについての患者教育を通して問題を軽減することなど、変化がみられました。
HEORチーム – 左から右に:Doreen Dong (メディカルアフェアーズ);Lichun Jiang (糖尿病ケア);Xiaoxiao Ren (パブリックアフェアーズ&コミュニケーション);Anita Wei (パブリックアフェアーズ&コミュニケーション);Shirley Xia (ガバメントアフェアーズ);Danny Chu (糖尿病ケア);Julia Liu (パブリックアフェアーズ);Steven Wei (メディカルアフェアーズ);Benson Hu (研究開発);Arthi Chandran (HEOR);Fiona Wang (糖尿病ケア)。
HEORチーム – 左から右に:
Doreen Dong (メディカルアフェアーズ);
Lichun Jiang (糖尿病ケア);
Xiaoxiao Ren (パブリックアフェアーズ&コミュニケーション);
Anita Wei (パブリックアフェアーズ&コミュニケーション);
Shirley Xia (ガバメントアフェアーズ);
Danny Chu (糖尿病ケア);
Julia Liu (パブリックアフェアーズ);
Steven Wei (メディカルアフェアーズ);
Benson Hu (研究開発);
Arthi Chandran (HEOR);
Fiona Wang (糖尿病ケア)。
HEORグループが直面したもう一つの問題は、インシュリン注射針の再使用をやめさせることでした。 2013年に中国で実施された調査で、患者3,393名のうち80%が、コスト削減のために常習的に同じ針を3回使用していたことが明らかになりました。1 そこで再使用についての研究を企画し、その中で、ペンニードルの償還価格予算のインパクトに関して、説得力あるデータを提示することとしました。 この他にもコミュニケーション用に資料を作成し、政策立案者や、国、州、市町村のステークホルダー参加する会議において発表しました。

この共同研究とエビデンスに基づいたアドボカシー活動の結果、JiangsuおよびHebei地区において、糖尿病ケア製品の診療報酬政策が承認されました。これにより、何千人もの糖尿病患者がより良い治療を受けやすくなると同時に、製品供給側にとっても経済効果が上がることが予想されます。 この政策の採用により、今では8,000万人の命がその恩恵を受けているが、HEORチームと中国におけるその協働者たちは、この成功を、中国全土にわたる他の地域にも広げていこうと活動を続けています。


1T Liu, B Cui, J Zhong, Z Zhao, K Yu, L Tao, X Ren. Situation and Impact of Insulin Pen Needle reuse for Patients with Diabetes in China

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