BDの社員がパプアニューギニアに新風をもたらす

地域ボランティアが現地に2週間滞在し、ニューアイルランド州の医療サービスの向上を目指して、医療従事者向けの研修を行いました。
BDとオーストラリア国際医師団(Australian Doctors International:ADI)は新たなパートナーシップを組み、パプアニューギニア(PNG)のニューアイルランド州の地域医療サービスを支援し強化するために協働しています。BDが地域ボランティアを派遣するのは今回が初めてで、BD グレーターアジア地域から参加した4人のボランティアが州都ケビアンの病院スタッフと合流しました。彼らの活動目的は、世界保健機関(WHO)のLaboratory Standards(検査室基準)に適合する島内4カ所の診療所の医療スタッフへの研修でした。

BDチームは、看護師の合唱団によるケビアンの美しさを讃える歌と、ニューアイルランド州の住民の歓待の挨拶でケビアン病院に迎えられました。島の中央部にあるKimadan Health Centerは資金不足のために数年前に閉鎖されましたが、BDとADIの支援で再開されました。
Lemakot Catholic Health Clinicでは、看護師が巡回することで、徒歩4時間圏内に住む16,813人に医療サービスを提供しています。ここでは年間で400人を超える新生児が誕生し、幼児期のワクチン接種も管理しています。また一般医療のほかに、結核患者やHIV患者の治療、外傷の処置も行います。看護師、助産師、地域保健員、衛生担当者が地域住民に医療サービスを提供し、ケビアンにいる6人の医師が196,000人の患者を担当しています。

パプアニューギニアの平均寿命は周辺の太平洋諸国に比べて短く、乳児死亡率も高くなっています。また、医療従事者の指導下での分娩は40%に過ぎず、妊婦死亡率の高さも深刻な問題です。最も大きな健康上の問題は、マラリア、結核、下痢性疾患、急性呼吸器疾患などの伝染病で、罹患率・死亡率も高くなっています。

パプアニューギニアは鉱業と資源分野で安定した成長を遂げていますが、住民の大部分の生活様式は伝統的で、自給自足を主体とした農業で暮らしています。資源の輸出で得た利益は、国民の健康水準の向上のために十分に活用されていません。医療関連施設の建物の多くは傷みが激しく、放置されている場合もあります。

BDのサービストリップボランティア(左から順に):Christine Clair Cruz、David Carr、Estee Madaschi、Lewis Cox
研修を受けていたVana Tomは立ち上がってクラスを見渡し、「問題は、実行するかしないかです。すべてを実行することは無理でも、できることから始めなければならないのです」と、挑戦するよう呼びかけました。
このストーリーについての感想をお聞かせください