子供たちに夏を再び

米国のポリオ撲滅記念日が60年目を迎えました。
1950年代、小児麻痺として知られていたポリオにより米国では年間約5万人の子どもが命を落としたり障がいを負いました。ポリオが最も猛威をふるっていた時代には、蔓延を防ぐために、多くの公園やプールが夏の間閉鎖されました。しかし、1954年4月28日の午前9時18分、ニュージャージー州イーストラザフォードに住む少女が注射針のチクっとした痛みを感じた瞬間に、医療の歴史において最大規模のポリオ撲滅に向けた臨床試験が始まりました。BDのシリンジと注射針を使って、3週間で44州の小学1年から3年までの百万人の子どもにワクチンが接種されました。

1954年のポリオワクチンの臨床試験に用いられたBDハイパック™ #10020ディスポーザブルシリンジ
ポリオワクチンに関するこの初の大規模臨床試験はJonas Salk博士が開発したワクチンを使用し、全米ポリオ財団(National Foundation for Infantile Paralysis)が資金を提供して行われました。その際、この重要な臨床試験用として、BDハイパック™ #10020ディスポーザブルシリンジと注射針が選ばれました。ワクチンが有効であることが実証された場合(実際に有効でした)、夏に起こるポリオの流行を抑えることができると考えられていました。
数千本の5ccシリンジと数百万本の1インチ注射針を米国内各地の215の医療施設に届けるようにBDは依頼を受けたとき、与えられた時間は限られていました。シリンジと注射針の到着が遅れた場合、臨床試験全体を中止しなければならない事態となり、ポリオを発症するリスクに何百万人もの子どもが再び直面することになります。BDがこの難しい依頼に対応した結果、ワクチン接種計画は予定どおりの4月28日に開始されました。BDはシリンジと注射針を、また臨床試験用ワクチンを製造した5社も同様に、原価で提供しました。
BDとBD製品が1954年に得た評判は現在も変わっていません。BDハイパック™ シリンジは重要度の高い用途で使用可能な製品であると、世界中で信頼されています。Pharmaceutical SystemsのWorldwide PresidentであるPeter Nolanは、「国際社会の医療におけるアンメットニーズに対応するうえでBD製品が果たしてきた役割とBDのこれまでの実績を非常に誇りに思います。BDは一企業として、あらゆる人々の健康なくらしを応援するための一助となるという目標と品質の高い革新的な製品を送り出すという目標を掲げています」と述べています。
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