注射の安全性確保に向けた連携

BDは適切な注射手技の普及を通じ、一人の患者が始めた疾患の拡大防止を目指す運動を支援しています。
ネブラスカ州フリーモントの聴覚学者Evelyn McKnightがC型肝炎陽性の検査結果を知ったのは2002年。乳がんが再発し、化学療法の準備をしている時でした。調べてみると、その腫瘍内科クリニックの医療従事者が注射器を使い回しており、彼女以外に98人がC型肝炎に感染していることが分かりました。

「夫も私も愕然としました。現代に至っても、安価な注射器やその他の医療器具が複数回使い回されているなど、誰にとっても信じがたい話です」。Evelynはそう語ります。

クリニックでのC型肝炎発生は、Evelynと彼女の家族に身体的、経済的な負担を大きく上回る衝撃を与えました。感染を起こした医療機関の評判も大きく傷つきました。Evelynは、「この事件で私たちの価値観は大きく揺るぎました。医療制度が自分たちを守ってくれると信頼しきって良いのか懐疑的になったのです」と話します。
同様の事件の再発を防ぐ一助にするべく、Evelynと夫のTom McKnight医師はHONOReform(改革のための肝炎集団感染全米組織)を設立。さらに、Evelynは自身の体験をつづった著書『 A Never Event 』を共同執筆しました。
2009年、長年にわたり注射の安全性確保に努めてきたBDは、HONOReformや他のステークホルダーと協力し、アメリカ疾病対策予防センター(CDC)が主導する連合組織Safe Injection Practices Coalitionを設立しました。この組織はBD、CDC基金などの支援を得て「One and Only 」キャンペーンを立ち上げ、医療従事者に安全な注射手技を啓発するほか、患者にも自分自身のために安全な注射手技の実施を求めるよう呼びかけを始めました。

Evelynは、「安全性向上における強力なリーダーであるBDと連携でき、うれしく思います」と述べています。HONOReformの執行役員を務めるSteve Langanも同意し、次のように語っています。「BDでは患者コミュニティのニーズが最優先されています。我々はそんな同社の企業風土を信頼しています。」。

ネブラスカ州コロンバスにあるBDの工場では、薬剤があらかじめ充填された注射器(プレフィルドシリンジ)が製造されています。Evelynは工場を訪れ、「私たちが経験したような集団感染を根絶するため、BDとHONOReformは医療機器の安全性を含め、現在利用可能な数多くの対策の活用を支援しています」と語りました。「力を合わせれば、成果を挙げ、それを継続していくことが可能です」。

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