HIV/AIDS

「HIV/AIDS の流行は、今日、世界で最も深刻な医療問題となっています。これまで2000万人以上が死亡し、現在4200万人以上がこの病気を抱えていますが、感染者の数は日々増加しています。BDは、このような状況を改善するための製品、テクノロジー、知識を有しており、それによって、あらゆる人々の健康な暮らしを応援しているのです」

HIV/AIDS部門、バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー、クリスタ・トンプソン
2003年、AIDS による死者は全世界で300万人に達し、500万人が新たにHIVに感染しました。世界の新しいHIV感染者のうち半分は、15才から24才の青少年です。

医療援助資金、政治的支援、治療の受け易さでは進展の兆しがありますが、AIDSの流行に対処するためには、地球規模の対応が必要となってきています。BDは、病気の予防から治療の監視まで、医療現場で使用される製品を提供することで、貢献しています。しかしながら、もしHIV/AIDSとの戦いで、より大きな前進があるとすれば、それは、最新の研究や診断技術によってもたらされることでしょう。BD FACSCanto™システムは、エイズやその免疫系を調べている研究者や臨床医にとって、強力なツールとして役立っています。

BDの最新鋭の医療器具、たとえば、2004年に発売されたBDFACSCanto™システムは、HIV/AIDSについてより深い理解を可能にします。そして、将来的には効果的なワクチンの開発につながるものと期待されています。BDはまた、日常よく使われていながら精度の高い製品、たとえば、使い捨て注射器 BD SoloShot™ VX とBD SoloMed™ シリンジも生産しています。WHO(世界保険機構)によると、開発国で使われている注射器のうち4割が回し打ちに使用されているといわれています。なお、回し打ちによって、毎年、新たに26万人がHIV/AIDSに感染していると推測されています。

高度な研究と基礎技術は、HIV/AIDSと戦うためにBDが幅広い分野でイノベーションが可能なことを示しています。BDでHIV/AIDS対策を担当しているクリスタ・トンプソン氏は、次のように語ります。「シンプルで、誰にでも手が届くような製品を作るには、イノベーションが必要です。イノベーションと言うと、高度で複雑なものを思い浮かべますが、エイズとの戦いで必要なのは、適切な製品を、それを必要とする人にきちんと届けることなのです」。

HIV/AIDSに統一の取れた企業努力をするために、BDは、病気の研究、予防、そして診断器具を提供している三部門の強化を試みています。その代表例が、HIV ワクチンの開発で免疫反応の評価に使われる、BDバイオサイエンスのBD FastImmune™試薬とフローサイトメーターです。BDメディカルが提供する最新の安全機能付き製品は、注射針の再利用を防ぎ、汚染注射針によるHIVや他の病気の感染から医療従事者を守ります。BDダイアグノスティクスの技術は、HIV/AIDS に関連した多くの感染症の診断、モニタリングに使われています。中でも注目すべきは、BD BACTEC™ MGIT 960 です。この装置は、現在、世界のエイズ患者の主要な死因ともなっている結核の検出、感受性試験の検査時間を短縮します。さらにBDは、ヨーロッパやアフリカにおいて現場の資源を利用して、会社の世界的インフラストラクチャーを拡大しています。

BDはまた、世界の保険省や公共保健機関に対して資材供給者、援助供給者としての役割を広げ、HIV/AIDS分野における社会奉仕活動を行なっています。その一例が、IAVI(国際エイズワクチン構想)に対する寄付です。また新しい提携活動としては、ビル・クリントン大統領財団と協力し、CD4検査のための、手頃なモニタリング技術を開発途上国に提供しています。

トンプソン氏は、BDならびにHIV/AIDS対策におけるその役割について、次のような見解を持っています。まず、HIV/AIDS を一つの病態として見ています。つまり、糖尿病と同じように、病気を全身的なものとしてとらえ、あらゆる手段や情報源を使って対処するという考えです。次に、エイズとの戦いは、世界の国々にとって長期戦になると見ています。トンプソン氏いわく、「慈善事業と継続維持可能な事業努力を組み合わせることで、BDは、現在の技術と将来のイノベーションとを結び付け、他と協力しながら、HIV/AIDS の撲滅を目指しているのです」。